2011年 1月展示

「Ghost Town #2」

「Ghost Town #1」
内容
薄い紙と濃い絵の具の組み合わせ、紙の波うちによる無為の造形、他
再生紙にアクリル
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「今月の池田」では過去に見たことがない、自分の記憶にないアイデアを表出すること
を基本と考えて作品を作っています。(自分の記憶にないというのは自分の作品も含ま
れます)今回の作品でも、自分では見たことがない新しい表現だと思っています。そし
て、ここで大切なことは、自分の記憶にないという、自分の判定だけで良いということ
です。たとえ他人の記憶にあったとしても、それは問題にしません。なぜなら、他人の
記憶のことまで考えて新しいかどうかの判定をするなら、人類全員に問い合わさなけれ
ば誠実ではない。しかも新しいということの適用範囲も実にあいまいである。
つまり、新しい表現だと報道があったとしても、それが真に新しいのかどうかなど誰に
も確定はできません。それはいつでも真実なのかどうかわからない実体のない幻想なの
です。ゆえに新しいのかどうかなど、こだわったところで無意味なのです。
しかしそれでも、自分が新しいと思うものにこだわってアイデアを考えていきたいと思
っています。
2011年 1月
neutron kyoto 販売コーナーにて展示